Gentoo Linux メモ

インストール

unstable版を使う

Gentoo には、stable 版、unstable 版、live 版があります。それらは変数 ACCEPT_KEYWORDS により切り分けられています。

stable 版を利用するには、設定ファイル /etc/portage/make.conf に: ACCEPT_KEYWORDS="amd64" と記述します。ここでは利用するアーキテクチャ名 amd64 を指定しています。

unstable 版を利用するには: ACCEPT_KEYWORDS="~amd64" と記述します。アーキテクチャ名の先頭に文字 ~ を付加しています。

live 版を利用するには: ACCEPT_KEYWORDS="**" と記述します。しかし、この指定方法ではパッケージの依存関係が適切に解決できない場合があり、お勧めできません。

パッケージごとに版を切り替えるには、設定ディレクトリ /etc/portage/package.accept_keywords/ に適当な名前のテキストファイルを作成し、たとえば: games-fps/doomsday ~amd64 と記述します。ここでは doomsday の unstable 版を指定しています。ファイル名はなんでもいいのですが、ここでは doomsday.txt などのようにパッケージ名を流用すると整理しやすくなります。

その場かぎりで版を切り替えるには、コマンドラインから: ACCEPT_KEYWORDS="**" emerge gcc のように記述します。ここでは gcc の live 版を emerge でインストールするように指示しています。

ルートデバイスのUUID指定を取り消す

設定テキストファイル /etc/default/grub に: GRUB_DEVICE=/dev/sda4 GRUB_DISABLE_LINUX_UUID=true と追記してください。/dev/sda4 はルートデバイス名です。環境によって置き換える必要があります。追記したあとは: grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg をコマンドラインから実行し、設定を更新してください。

xfce4 のインストール

/etc/portage/make.conf に以下を追記してください: VIDEO_CARDS="vmware" INPUT_DEVICES="keyboard vmmouse evdev" これを書かないと該当ドライバが全部入ってしまうので正常に動作しなくなります。

パッケージをインストール: emerge xorg-server xfce4-meta かなりの時間がかかります。

スワップファイルの作成と利用

まずファイルを作ります。この例では 512MB のファイルになります。 dd if=/dev/zero of=/swapfile count=1M

次にスワップファイル化を行います。 mkswap /swapfile

テキストファイル /etc/fstab に以下を追記します。 /swapfile none swap sw,loop 0 0

root 権限でスワップを有効化します。root に chown する必要があるかもしれません。 swapon -a

カーネルのアップグレード

eselect kernel list でインストール済みカーネル群の一覧を見て: eselect kernel set で選択すると、リンク /usr/src/linux が更新されます。 cp /usr/src/linux-(バージョン)/.config /usr/src/linux/ として以前の設定ファイルを新しいカーネルソース上にコピーします。 /usr/src/linux にカレントを移して: make olddefconfig make make modules_install make install grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg の順に実行します。ビルドで問題が発生したら .config を退避して make distclean を実行、退避先から戻してもう一度ビルドします。

インストール中にも vi を使いたい

busybox に vi が入っているので、それが使えます:

busybox vi [ファイル名]

インストール直後にも busybox は入っているので、便利に使いたいなら:

emerge eselect-vi eselect vi set 1

とすることで vi が使えるようになります。日本語は通りません。

コマンドラインからカーネルパラメータを設定する

以下のように: ./scripts/config --enable IKCONFIG ./scripts/config --module SENSORS_NCT6775 ./scripts/config --disable AUDIT ./scripts/config --set-val SND_HDA_PREALLOC_SIZE 2048 ./scripts/config --set-str UEVENT_HELPER_PATH "" 依存関係を一切考慮しないので注意。

設定

ユーザをグループに安全に追加

ホームページの中には、ユーザをグループに追加するために以下の記述を勧めているものがいくつかあります: useradd -G video hikaru このように -G オプションで video グループに hikaru を追加すると称して紹介しているのですが、-G は所属させたいグループの完全なリストを指定しなければならないので、ここでは hikaru が video 以外に属していたグループから削除されてしまいます。

解決方法は: useradd -aG video hikaru のように -a を同時に指定することです。

ユーザの安全な追加

ユーザ hikaru をグループ users,wheel,audio に対して作成するには: useradd -m -G users,wheel,audio -s /bin/bash hikaru passwd hikaru

手動 ebuild

命令の基本形は: ebuild [.ebuild ファイル名] <機能> です。機能は以下のものを主に利用します:

unpack
ソースをダウンロードして作業ディレクトリに展開します。
compile
正しい手順でビルドします。
install
サンドボックスに仮インストールを行います。システムにはインストールされません。
qmerge
サンドボックスからシステムにインストールを行います。
clean
作業ディレクトリと仮インストールしたバイナリを削除します。

fbterm のフォントヒンティング

/etc/fonts/local.conf に以下の内容を追記してください。同じ内容のファイルへのリンク <?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd"> <fontconfig> <match target="font"> <edit name="hinting" mode="assign"> <bool>true</bool> </edit> <edit name="autohint" mode="assign"> <bool>true</bool> </edit> <edit name="hintstyle" mode="assign"> <const>hintslight</const> </edit> <edit name="embeddedbitmap" mode="assign"> <bool>false</bool> </edit> <edit name="antialias" mode="assign"> <bool>true</bool> </edit> </match> </fontconfig>

コンソールに日本語を表示する

Unicode に対応したターミナル fbterm と日本語フォント ja-ipafonts をインストールします: emerge fbterm ja-ipafonts

インストールされているフォントを一覧して ja-ipafonts の番号を調べます: eselect fontconfig list その番号をシステムに設定します: eselect fontconfig enable [番号]

システムで利用できるロケールの一覧から ja_JP.UTF-8 の番号を得ます: eselect locale list その番号をシステムに設定します: eselect locale set [番号]

フォントヒンティングが弱いので文字が乱れるのを防ぐため: wget ntak.net/.fontconfig とした結果得られる .fontconfig を /etc/fonts/local.conf にリネーム移動します。

ミラーサーバの選択

/etc/portage/make.conf に追記。複数のサイトを半角スペース区切りで指定できます: GENTOO_MIRRORS="ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/gentoo ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/linux/gentoo"

ftpによるリモートディレクトリ

ftp サーバのリモートディレクトリをマウントします。fuse と curlftpfs を利用します: emerge fuse curlftpfs 以下のカーネルパラメータを設定してカーネルをビルドしておきます: CONFIG_FUSE_FS

マウントポイントを mkdir /mnt/mydomainorg などで作成した後 /etc/fstab に: curlftpfs#ユーザ名@ftp.domain.org /mnt/mydomainorg fuse auto,user,uid=1000,allow_other,_netdev 0 0 と追記します。

~/.netrc を作成または追記します: machine ftp.domain.org login ユーザ名 password パスワード として: chmod 600 ~/.netrc で手順は終了です。

Perlのコンフリクト解消

私の環境では git を emerge した時にコンフリクトが発生しました。足りないモジュールは指摘がある都度に: cpan install [モジュール名] としてインストールしていく必要があります。最終的には: perl-cleaner --all emerge perl などとして再ビルドを行い、「整え」なければなりません。場合によっては: perl-cleaner --allmodules を実行しなければならないかもしれません。ただ、最終手段なので最初からこれを実行する必要はないと思われます。

rsyncサーバの選択

/etc/portage/repos.conf/gentoo.conf に以下の記述を追加します: [DEFAULT] main-repo = gentoo [gentoo] location = /usr/portage sync-type = rsync sync-uri = rsync://rsync3.jp.gentoo.org/gentoo-portage auto-sync = yes rsync3 は jaist.ac.jp に解決されます。

ビルドをRAMディスクで行う

/etc/fstab に以下の行を追記してください: tmpfs /var/tmp/portage tmpfs size=10g 0 0 ここでは size を 10g (10ギガバイト)にしています。たとえば 512 メガバイトなら 512m のように書くことができます。

GUI環境での日本語設定(xinitrc)

以下の内容で ~/.xinitrc を作成します。事前に emerge setxkbmap を実行しておいてください: export LANG=ja_JP.UTF-8 export GTK_IM_MODULE=uim export QT_IM_MODULE=uim uim-xim & export XMODIFIERS="@im=uim" setxkbmap -model jp106 -layout jp exec startxfce4

アプリケーション

anthy を uim のデフォルトにする

設定テキストファイル ~/.uim に: (define default-im-name 'anthy) を追記してください。

anthy の入力をかなモードにする

設定テキストファイル ~/.uim に追記してください: (define default-widget_anthy_kana_input_method 'action_anthy_kana)

anthy の入力切り替えキーを設定する

設定テキストファイル ~/.uim に以下を追記してください: (define-key generic-on-key? '("<Control> ")) (define-key generic-off-key? '("<Control> ")) これは Control キーを押しながらスペースキーを押すことで IME の入力モードに移行する設定です。

uim-anthy

USE フラグに X と gtk を追加して: emerge --newuse uim とすれば X での設定ツールがインストールされます。

VMware

VMware へのインストール

まず、インターネットへの接続を設定するための準備をします。 ifconfig で表示されたインターフェイス名、たとえば私の環境では eno16777736 になりますが: net-setup eno16777736 として wired の dhcp を選択してください。wireless は VMWare 側にアダプタがないので使えません。

仮想ディスクにパーティションを作成します。4096 はスワップパーティションの容量(MB)ですが、通常は搭載メモリと同じだけ確保すべきです。ただ、なくてもある程度動くわりに本当にスワップが必要な局面になるとホストを巻き込んで落ちるのでちょっとでも確保しておいた方が結果としては安定します。 parted -a optimal /dev/sda mklabel gpt unit mib mkpart primary 1 3 name 1 grub set 1 bios_grub on mkpart primary 3 131 name 2 boot mkpart primary 131 4096 name 3 swap mkpart primary 4096 -1 name 4 rootfs q

ファイルシステムを作成します: mkfs.ext2 /dev/sda2 mkfs.ext4 /dev/sda4 mkswap /dev/sda3 swapon /dev/sda3

ファイルシステムをマウントします: mount /dev/sda4 /mnt/gentoo mkdir /mnt/gentoo/boot mount /dev/sda2 /mnt/gentoo/boot

マウント先の環境に対して正しい日付を設定します。MMDDhhmmCCYY なので 2015年01月23日04時56分なら: date 012304562015 となりますが、UTC でセットしないとセットアップが全部終わったあとに Clock skew (時刻の巻き戻り) で全部やり直しになるので注意が必要です。日本なら JST-9 なので9時間前の時刻をセットしなければなりません。ntpdate が入っていますので、以下のようにし、自動で設定した方が望ましい結果を得られると思います: ntpdate pool.ntp.org

カレントを移動し、最新の stage3 tarball (stage3-*.tar.bz2) をダウンロードしてきます。適当なミラーを選択すべきです。階層は /releases/amd64/autobuilds/current-stage3-amd64*/stage3-amd64-*.tar.bz2 です。適宜読み替えてください。ファイル名に日付を入れる慣習はやめた方が普及のためにはいいと思いますが、現状はそうなっていないので自分でリンクをたどらなければなりません。 cd /mnt/gentoo links https://www.gentoo.org/downloads/mirrors tar xpf stage3-*.tar.bz2

/mnt/gentoo/etc/portage/make.conf を書き換えます。わかりやすいテキストエディタとしては nano しか環境には入っていないので、nano -w (テキストファイル名) で起動してください。 CFLAGS="-march=native -O2 -pipe" MAKEOPTS="-j9" を置き換え追記してください。-march=native がデフォルトでないのは、Intel 系でしか有効でないオプションだからだそうです。-j に 9 を指定しましたが、この数値は CPU コア数 + 1 が推奨されています (-j は --jobs と同じ)。

以下の入力で DNS 情報を環境にコピーします: cp -L /etc/resolv.conf /mnt/gentoo/etc/

残りのファイルシステムをマウントします: mount -t proc proc /mnt/gentoo/proc mount --rbind /sys /mnt/gentoo/sys mount --rbind /dev /mnt/gentoo/dev

ルートディレクトリに入ります: chroot /mnt/gentoo /bin/bash source /etc/profile

ネットから最新情報をセットアップします。一日に何度も行うと gentoo.org の一日間ブラックリストに入り接続できなくなるそうなので注意してください。何度行うとそうなるかは追試していません。

その前に rsync サーバを適切に設定すべきです。/usr/share/portage/config/repos.conf のエントリ sync-uri を以下のように変更します。rsync3.jp は jaist に解決されます: sync-uri = rsync://rsync3.jp.gentoo.org/gentoo-portage

その後、emerge --sync でフェッチ展開します。が、負荷をさらに下げるため別の手段を取った方がいいかもしれません。要するに /usr/portage/ の大規模構造を持ってくるだけの話なので、以下の要領でどうにかなります: cd /usr/ wget ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Gentoo/snapshots/portage-[日付].tar.xz tar xpf portage-[日付].tar.xz 日付は8桁、yyyymmdd の形を取ります。展開しきった後のアーカイブは削除した方がいいかもしれません。その後 emerge --sync をして (これは本来 /usr/portage/ にインクリメンタルでダウンロードするものです)、細かい設定をやらせておきます。

rsync まわりのこの文書での言及はハンドブックには書かれていないので、自己責任でお願いします。かなり遅い emerge-webrsync を回避する手段のひとつとしてご理解ください。現在推奨されるのは emerge-webrsync ですが、昔は emerge --sync でした。

タイムゾーンを設定します: echo "Japan" > /etc/timezone emerge --config sys-libs/timezone-data

テキストファイル /etc/locale.gen で必要なロケールのコメントを外して: locale-gen を実行。

環境をアップデートして、カーネルソースを持ってきます: env-update && source /etc/profile emerge gentoo-sources

eselect profile list でプロファイルのリストを表示し、正しい番号を eselect profile set で設定します。たいていは正しい値がすでに選択されていますが、ここでは no-multilib を選択します。あとは: cd /usr/src/linux make menuconfig カーネル設定を行って: make make modules_install make install とします。

テキストファイル /etc/fstab を編集します: /dev/sda2 /boot ext2 defaults,noatime 0 2 /dev/sda3 none swap sw 0 0 /dev/sda4 / ext4 noatime 0 1 /dev/cdrom /mnt/cdrom auto noauto,user 0 0 のようにしてください。それぞれの項目は空白区切りなので、このとおりにインデントする必要はありません。

テキストファイル /etc/conf.d/hostname を編集します: hostname="(PC名を入れる)"

テキストファイル /etc/conf.d/net を作成または編集します。この環境では eno16777736 です: config_eno16777736="dhcp"

ネットワークの自動起動を設定します: cd /etc/init.d ln -s net.lo net.eno16777736 rc-update add net.eno16777736 default

root のパスワードはここで設定します: passwd

テキストファイル /etc/conf.d/keymaps でキーマップを us から jp106 に変更します。US 配列を使っているなら変更の必要はありません: keymap="jp106"

テキストファイル /etc/conf.d/hwclock で時計を "local" に設定します: clock="local"

DHCP クライアントをインストールします: emerge dhcpcd

ブートローダをインストールします: emerge grub

/etc/default/grub に以下の記述を追加してください。この例の /dev/sda4 はルートデバイスです: GRUB_DEVICE=/dev/sda4 GRUB_DISABLE_LINUX_UUID=true

GRUB のセットアップを行います: grub-install /dev/sda grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

再起動します: exit cd umount -l /mnt/gentoo/dev{/shm,/pts,} umount /mnt/gentoo{/sys,/proc,/boot,} reboot

VMware でのカーネル設定

CD-ROM は通常設定だと IDE ですが、SCSI 0:* にしてください。通常なら 0:1 です。

以下に示すフラグを y にしてください: CONFIG_EXT2_FS CONFIG_VMWARE_PVSCSI CONFIG_FUSION_SPI CONFIG_VMWARE_VMCI CONFIG_USB_XHCI_HCD

VMware Tools

Open VMware Tools を使います: emerge open-vm-tools

以下のカーネルパラメータを変更して再度カーネルをビルド: CONFIG_VMWARE_BALLOON CONFIG_VMWARE_PVSCSI CONFIG_VMXNET3 CONFIG_VMWARE_VMCI CONFIG_VMWARE_VMCI_VSOCKETS CONFIG_FUSE_FS CONFIG_DRM_VMWGFX

自動起動を設定: rc-update add /etc/init.d/vmware-tools default

再起動して fuse と open-vm-tools を再 emerge してまた再起動。共有フォルダをマウントするには: /usr/bin/vmware-fuse .host:/ /mnt/hgfs/

/etc/fstab で恒久的にマウントするなら: .host:/ /mnt/hgfs fuse.vmhgfs-fuse allow_other 0 0

VMware ゲストでの解像度向上

設定テキストファイル /etc/X11/xorg.conf.d/00vmware.conf を以下の内容にしてください: 同じ内容のファイルへのリンク Section "Device" Identifier "VMware Video Device" EndSection Section "Monitor" Identifier "VMware Monitor" HorizSync 1-10000 VertRefresh 1-10000 Modeline "2560x1440" 100 2560 2660 2760 2860 1440 1540 1640 1740 -HSync +Vsync EndSection Section "Screen" Identifier "VMware Screen" Monitor "VMware Monitor" Device "VMware Video Device" DefaultDepth 24 SubSection "Display" Depth 24 Modes "2560x1440" EndSubSection EndSection Section "ServerLayout" Identifier "Default Layout" Screen "VMware Screen" EndSection Modeline の値は: "XxY" 100 x x+100 x+200 x+300 y y+100 y+200 y+300 -Hsync +Vsync としておけばとりあえず動きます。X と Y はホストの解像度の範囲内なら自由に設定できます。

Modeline について、ハードウェアに即した計算式はあるのですが、もっと複雑であるうえ VMware のエミュレーションの仕様が公開されていないので、実際に動作する値を正しいものとして扱うしかない状況です。

MinGW32

MinGW32 インストール

クロスコンパイル環境を自動的に構築してくれる crossdev のインストール: emerge crossdev

その環境を納めるディレクトリの設定 /etc/portage/make.conf に: PORTDIR_OVERLAY="/usr/crossdev-overlay" /usr/crossdev-overlay ディレクトリはあらかじめ作成しておく。

インストール: crossdev --ov-output /usr/crossdev-overlay x86_64-w64-mingw32

binutils failed になる場合、/etc/portage/package.accept_keywords/binutils-lib に: sys-libs/binutils-libs ~amd64

最新を追いかけたいメモ

インストールの最新事情

何十回かインストールをしている関係でだいぶこなれまして、VMware 上にではありますがインストールの現在の手順を書いておきます。自分用のメモでもあります。

まず、新しい環境上でのネット接続を確保します。ここでインターフェイス名を表示するため: ifconfig を実行し、おそらく eno16777736 という名前を得ることができるはずです。違ったら以下読みかえてください。その名前に対して設定をかけます: net-setup eno16777736 wired の dhcp でお願いします。wireless だったり fixed-IP などは私の範疇外です。

仮想ディスクにパーティションを作成しますが、ここは凝るといろいろと可能ではあります。しかし、面倒なうえ必要性はないので飛ばしてしまいます。最短の処理は以下の通りです: parted -a optimal /dev/sda mklabel gpt unit mib mkpart primary 1 3 set 1 bios_grub on mkpart primary 3 131 mkpart primary 131 -1 q これだけです。だいぶ縮みました。スワップパーティションは作っていません。必要だと思ったら後からファイルとして作成もできます。その方がいいのかもしれません。

ファイルシステムを作成します: mkfs.ext2 /dev/sda2 mkfs.ext4 /dev/sda3 ファイルシステムをマウントします: mount /dev/sda3 /mnt/gentoo mkdir /mnt/gentoo/boot mount /dev/sda2 /mnt/gentoo/boot

マウント先の環境に対して正しい日付を設定します。ここは自動化されています: ntpdate pool.ntp.org

カレントを移動し、最新の stage3 tarball をダウンロードします。links で接続した先の web ページから適切な ja(jp) の http ミラーを選択し、/releases/amd64/autobuilds/current-stage3-amd64*/stage3-amd64-*.tar.* を転送してください。nomultilib(純粋64bit版) でいいでしょう。見ればわかります。hardened(セキュリティ強化版)は好みで。 cd /mnt/gentoo links https://www.gentoo.org/downloads/mirrors tar xpf stage3-*.tar.* /mnt/gentoo/etc/portage/make.conf を書き換えます。今作っていっている環境での /etc/portage/make.conf になるテキストファイルです。エディタとして nano を利用するなら nano -w /mnt/gentoo.../ ですが vi を利用するなら busybox vi /mnt/gentoo.../ でいけます。

設定テキストファイル全般にいえることですが、>> で追記していくと「後の方の設定値が採用される」ルールが使えるので、ここで make.conf の一部を以下のように書き換えたいとき: CFLAGS="-march=native -O2 -pipe" MAKEOPTS="-j9" などとテキストエディタを操作して修正するわけですが、そこでコマンドラインから: echo 'CFLAGS="-march=native -O2 -pipe"' >> /mnt/gentoo/etc/portage/make.conf echo 'MAKEOPTS="-j9"' >> /mnt/gentoo/etc/portage/make.conf としても同じ効果が得られます。ただ、テキストファイルの保守性は少し下がるような気はします。

以下の入力で DNS 情報を環境にコピーします: cp -L /etc/resolv.conf /mnt/gentoo/etc/

残りのファイルシステムをマウントします: mount -t proc proc /mnt/gentoo/proc mount --rbind /sys /mnt/gentoo/sys mount --rbind /dev /mnt/gentoo/dev ルートディレクトリに入ります: chroot /mnt/gentoo /bin/bash source /etc/profile /usr/portage 以下の構造が必要になりました。このようにして持ち込むのが一番早いです: cd /usr/ wget ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Gentoo/snapshots/portage-[日付].tar.xz tar xpf portage-[日付].tar.xz 日付は8桁、yyyymmdd の形式です。20180609 のような形で書いてください。昨日の日付ならまず存在はすると思われます。

タイムゾーンを設定します: echo "Japan" > /etc/timezone emerge --config sys-libs/timezone-data テキストファイル /etc/locale.gen でコメントアウトされているロケールのうち必要なもののコメントを外します。ja UTF-8 以外使う機会はないように思います。 locale-gen を実行してシステムのロケールを調整します。

環境をアップデートします: env-update && source /etc/profile

カーネルソースを持ってきますが、好みなので git-sources を利用します。マスクされているので、外します: echo "sys-kernel/git-sources ~amd64" >> /etc/portage/package.accept_keywords/git-sources などとします。package.accept_keywords/ はここまでの手順をなぞっていれば存在しないディレクトリなので、自分で作成します。その中に放り込んであるテキストファイルはすべて設定として巻き込まれるようになっています。

ソースを持ってきて、設定に入ります: emerge git-sources cd /usr/src/linux make menuconfig ここでカーネル設定をするのですが、項目名がわかっているので / キーを押して検索し、数字キーで検索結果からフラグ設定画面にジャンプします。それを以下の分だけ行います: CONFIG_EXT2_FS CONFIG_VMWARE_PVSCSI CONFIG_FUSION_SPI CONFIG_VMWARE_VMCI CONFIG_USB_XHCI_HCD これだけで動作します。VMware では open-vm-tools を emerge しなければならない…というルールはありませんが、便利なのでここでそれに必要な設定を先にしてしまっても大丈夫です: CONFIG_VMWARE_BALLOON (これは遠まわしに別のフラグを立てないと出てきません) CONFIG_VMXNET3 CONFIG_VMWARE_VMCI CONFIG_VMWARE_VMCI_VSOCKETS CONFIG_FUSE_FS CONFIG_DRM_VMWGFX CD-ROM ですが、VMware 側で IDE ではなく SCSI にして ID を 0:1 に設定してください。IDE での接続手順は模索中です。

ここで menuconfig の画面を終了させ: make make modules_install make install としてください。

テキストファイル /etc/fstab を以下のようにしてください: /dev/sda2 /boot ext2 defaults,noatime 0 2 /dev/sda3 / ext4 noatime 0 1 /dev/cdrom /mnt/cdrom auto noauto,user 0 0 テキストファイル /etc/conf.d/hostname を編集します: hostname="(PC名を入れる)" テキストファイル /etc/conf.d/net を作成します。この環境では eno16777736 です: config_eno16777736="dhcp" ネットワークの自動起動を設定します: cd /etc/init.d ln -s net.lo net.eno16777736 rc-update add net.eno16777736 default root のパスワードを設定します: passwd

テキストファイル /etc/conf.d/keymaps でキーマップを us から jp106 に変更します。US 配列を使っているなら変更の必要はありません: keymap="jp106"

テキストファイル /etc/conf.d/hwclock で時計を "local" に設定します: clock="local"

DHCP クライアントをインストールします: emerge dhcpcd

ブートローダをインストールします: emerge grub

/etc/default/grub に以下の記述を追加してください。この例の /dev/sda3 はルートデバイスです: GRUB_DEVICE=/dev/sda3 GRUB_DISABLE_LINUX_UUID=true

GRUB のセットアップを行います: grub-install /dev/sda grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

再起動します: reboot


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